久ヶ原スイミングクラブ  

上級水泳教師北原道宏先生の「スイミングコラム」

スイミングスクールで子供の人格形成を

成績重視の弊害
 最近、一部の有名スポーツ選手や社会人の不祥事が取りざたされています。スポーツ界も学校も成績の結果を偏重し道徳教育が軽視されると利己主義に陥りがちになるということかもしれません。スポーツクラブも学校教育も成績が良いだけでなく、ルールを守る良き社会人として、社会に貢献する人を育ててほしいものです。

「スポーツ宣言日本」
 日本体育協会および日本オリンピック委員会は「スポーツ宣言日本」の中で、「1.スポーツは運動の喜びを分かち合い、感動を共有し、人々のつながりを深める。2.身体能力を洗練し、自分も相手も尊厳することによって環境と共生の時代を生きるライフスタイルの創造に寄与する。3.フェアプレイの精神によって平和と友好に満ちた世界を築くことに寄与する」という3つのことを宣言しています。スポーツの体験が子どもの成長に良い影響を与えるということが予想されます。

日本には「道」を教えるという伝統のシステムがある
 柔道、剣道、空手などの武道は「礼儀」や「さとり」など日本特有の「道」という道徳観念を教えています。例外的に教えていない所もあるでしょうが、多くの日本の武道以外のスポーツ界にもその影響を与えています。今では、その「道」を世界が注目し、武道の考え方が広く世界に拡散しています。

良き社会人であれ
 特に日本の水泳界においては、全国各地のスイミングクラブで、子どもに泳ぎを教えるだけでなく、「ルールを守る、人に迷惑をかけない、あいさつをする、順番を守る、人や物を大切にする」等などを教えることにより、良き社会人へ導く人格形成教育に取り組んでいるクラブがほとんどです。

笑顔であいさつ
 あいさつは、自分の素の姿を相手に正しく伝えることができるコミュニケーションの第一歩となります。
 スイミングクラブは大勢の人と交流できる、いわば小さな社会の縮図の場といえます。
いろいろなタイプの人と上手にコミュニケーションを取るための大切な教育の場として活用することにより、恥ずかしさを克服して、笑顔で話す事ができるようになり、礼儀を身に付ける良い習慣が身に付くと思います。
 笑顔で大きな声であいさつすると気持ちがいいし、あいさつを受けた人も気持ちがいい。だから笑顔で挨拶が返ってくる。人を大切に思うと自分も大切にしてもらえることが起きる。
・笑顔で大きな声で「こんにちは!」
・感謝の言葉を「ありがとうございました!」
・大きな声で「はい!」と返事
これらのことは年齢が小さくても社会人として、立派に通用するマナーです。

平成28年4月吉日
北原道宏

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