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管理栄養士コラム

2016.07.07 特定健診(メタボ健診)と腹囲測定

蒸し暑い日が続き、そろそろ夏本番ですね。オトナはビールが美味しい季節到来ですが、ついつい飲み過ぎてしまって、夏が終わる頃にはお腹がポッコリ出てしまわないように、節度ある楽しい飲酒を心がけたいところです。さて、今回はちょっぴり気になるお腹まわりと特定健診(メタボ健診)に関する話題です。

メタボ健診は、メタボリックシンドロームの予防に着目した健診で、2008年より始まりました。40~74歳の医療保険加入者について、内臓脂肪面積100cm2以上の目安となる腹囲が基準値(男性85cm, 女性90cm)以上であることを第一条件に、血圧・血糖・血中脂質の数値に異常がある人を保健指導(医師・保健師・管理栄養士による生活習慣改善サポート)の対象として選定してきました。しかし、日本人における生活習慣病の多くは、肥満とは関係なく(太っていなくても)発症すること、腹囲が基準値未満でも血圧・血糖等に異常がある人は、異常がない人に比べ発症リスクが倍増することを示唆した調査結果が近年発表されていることから、本当に指導が必要なハイリスク者を見落としている可能性が指摘されていました。今回、厚生労働省の検討会は、2018年度から腹囲が基準値未満の場合も血圧などの検査値が基準を超えれば、指導対象とする方針に大筋決定しました。つまり肥満ではない、いわゆる隠れメタボの人も、2018年度以降は特定保健指導の対象となる見込みです。「私はぽっこりお腹じゃないから、メタボの心配はないわ、大丈夫」という意識(安心せずに)を変えて、バランスのとれた食生活、適度な運動習慣を身に付けることが、メタボ予防への第一歩となると思います。

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