子供の生活習慣病が心配だと言われてからずいぶん経ちます。その背景には運動不足、受験勉強、高カロリー食品の摂取が挙げられているのですが、特に寒い冬の季節はこたつの中でゴロゴロしながら、つい、みかんやおやつを食べてしまいがちで、身体活動がなかなか難しくなります。運動習慣をつけるというのは大変ですよね。
運動しないときは食事の量を減らせば問題ないのですが、残念ながら動物は運動しないときには飢餓に備えて脂肪を蓄える習性があるそうで、人間も例外ではなく運動不足の時にはお腹が減り、食欲が増すといわれています。
運動不足が続くと、徐々に筋肉量が減り、ボリュームのある食事の摂取で体脂肪率が高くなり、体重増につながっていきます。
デンマークのコペンハーゲン筋肉研究所の研究によると、「子供の時に活動的であると、大人になってからも活動量を維持する生活ができ、逆に非活動的な子供は大人になってからもなかなか活動的な生活に変えていくことができない」といわれています。
裏を返すと、子供にじょうずに動機づけをして活動量の多い生活を促すと、大人になったときにも活動量が高く生活習慣病にならない確率が高くなるということのようです。
あなたは黒髪で、赤ちゃんの時にお尻に蒙古斑という青いアザがでましたか。該当される方はモンゴロイドという民族の仲間です。日本人、インデアンなどのモンゴロイドはβ3アドレナリンという遺伝子変異を持っている人が多いため、基本的に基礎代謝が低く、やせにくい民族です。飢餓には強いのですが、現代の日本は「飽食の時代」ですから、逆に太りやすくて困っている人が多くなっています。
最近、小学校で「持久走」を導入して、健康・肥満対策に効果を上げている話を聞きますが、寒い冬は環境的に少しきつい日があるかもしれません。その点、スイミングクラブは室温、水温が暖かく適度に管理されている運動施設ですから、非常に恵まれた環境といえます。また、大人も子供も集まって、楽しくおしゃべりして交流できる場でもあります。ぜひ冬の運動不足の解消にご活用いただきたいと思います。